お財布.com

第一回口頭弁論---その6〜7---示談交渉

裁判官    「では少し裁判所内で話し合いますので、原告被告傍聴席の方、一度退出してください。」

というので一度出て行く。
出口に近いワタシが先に出て…追って山田夫妻が出てきた。

ユミコ     「ちょっとネクラそうでない?」

小声で話している…が、聞こえている。

ユミコ     「『まともに人と接しられない症候群』よきっと…」

………。

ユミコ     「都合の悪い事は『取り下げ』ればすむんだー。タロちゃんもこれからそうすれば?
          通ればですけど…。」

わざと聞こえるくらいの声でイヤミを喋りだす。
似たもの夫婦とはこの事だと、この時思いました。

タロウ     「奥さん…。静粛に…。」
ユミコ     「だってさー……。」
タロウ     「まぁまぁ…。」

……。

書記官が出てきた…。

書記官     「山田さん。ちょっと」
タロウ      「はい」

促されて被告と書記官が入廷して行った。

……。

…………。

少し経って…書記官が呼びに来た。
ワタシが入廷し、着席。…続いて…山田夫人ユミコはさっきよりも前のほうの傍聴席に着いた……。
みんなが席に着くと裁判官がこう切り出した。

裁判官     「被告に示談の相談をしましたが、示談の意思が無いようなので継続して審議いたします」


さっき…示談の交渉を行っていたらしいです。
あの被告が示談に応じるハズがない!
多分…裁判所の人も判っていたんでしょうが…形式的なモノでしょうね。

裁判官     「現在提出されている訴状・答弁書・甲乙号証の他に
          新たに提出しておきたいものはありますか?」
タロウ     「こちらは以上ですが…。」
裁判官     「原告は?」
川畑      「以上ですが…この写真でウチのクルマの傷とか、
          ネコが被告宅で飼われているという証拠になりますか?」

さっきのワタシへの質問タイムの時に感じた疑問を…
ぶっちゃけて聞いてみた。

裁判官     「…………。」
裁判官     「いいですか?原告。
          先程も言いましたが「裁判所」は中立の立場です。出された訴状・答弁書・甲乙号証で
          検討して公平な判断を下すだけの立場です。
          『原告の甲号証が通ります』『被告の乙号証が通ります』なんて事は言えませんよ」
川畑      「はぁ。」
タロウ     「裁判長。原告はイマイチ裁判の意味を理解していないように思います。
         …思いますが…。
         このように時々初歩的質問を繰り返されては裁判の進行に支障がありますし
         原告としても後顧を残す事になりかねませんので、少々説明してあげてくださいませんか?」

イヤミの次は皮肉です。この人。
こういう煽りにいちいち反応してはいけません。
華麗にスルーするのが大人です。

裁判官     「いいんですか?」
タロウ     「どうぞ」
裁判官     「では。」

ワタシに向き直して話し始めた。

裁判官     「例えばですね、この『クルマの傷の写真』ですが…。
          これではどのように付いているのか確認できませんね。
          薄っすらとホコリを手で触ったようにネコの足跡が見えますが、傷まではどうにも…。」
川畑      「じゃあ、この写真のアップを撮って来ればいいでしょうか?」
裁判官     「撮れるんですか?直したんじゃないんですか?」
川畑      「まだ直してません」
裁判官     「まだ直してないんですか?」

まあ、当たり前と言えば当たり前ですが…。
直してしまっては、傷を付けられた証拠が無くなるし
新たに証拠写真の提出を求められたとき、それが出来なくなってしまいます。

川畑      「はぁ。」
裁判官     「……。あとですね。このネコと被告宅のネコの餌箱の写っている写真ですが……。
          被告が別のネコを飼っていると答弁書に書いてありますので、
          この餌箱は被告の飼いネコのものであると判断します。」
川畑      「でも、食べてますよね?被告の家の中にあるネコの餌を!」
裁判官     「食べているでしょうね。ただ、被告がこのネコに対して給餌しているとは立証できません」
川畑      「被告の答弁書にも書いてあるじゃないですか!」
裁判官     「どのへんでしたっけ…。『私の言い分に関する記述の@のニ』 ですね…。
          ですが、『該当ネコには被告も迷惑している』と書いてありますので
          食べていても給餌していることにはなりかねないですね」
川畑      「でも食べてますよね?」


食べているからこそ駐車場に住み着き…
ワタシは被害を受けていると言っているのが判らないんだろうか?

裁判官     「裁判所としては、このネコに対して給餌している証拠を出していただかないと…」
川畑      「例えば…」
裁判官     「……被告…よろしいでしょうか?」
タロウ     「どうぞ」
裁判官     「例えばですね、被告もしくは被告家族がこのネコに給餌している瞬間の写真ですね」
川畑      「そんなの無理じゃないですか?」
裁判官     「どうして無理なんですか?給餌していれば、その事実があるわけですから」
川畑      「一日中見ていろと?」
裁判官     「そういった事情に関しては関知いたしません。なにしろ原告には立証責任があるのですよ」

一日中見ていたなら……通報されます。

裁判官     「立証責任とは、『こういう事実がある』と客観的に見てわかる物の事です。
          例えば、『この車の所有者』を立証する為にはこの車の車検書と所有者と見られる人の
          身分証明証と提示してもらえれば確認できます」
川畑      「はぁ…。」
裁判官     「ですのでこのネコが被告のネコであると立証したければ、
          『被告と一緒にこのネコが写っている写真』や『被告が給餌している状況の写真』
          が必要となります。まぁ、その他にも色々出来るでしょうが…。
          それらは全て原告の判断で本来提出していただくものなのです」
川畑      「………。」

エサを食べている写真で充分だと判断した……というよりもそれしか撮れなかったのです。
それに今はエサ箱が無いから写真を撮ることは不可能です。

……んっ!?

だから提訴した頃からエサ箱が無くなったのか!?







以下次号→第一回口頭弁論---その8〜9---閉廷




この記事へのコメント
今日は よろしくお願いしますね^^すごいですね^^
Posted by ルイヴィトン 財布 at 2013年07月04日 10:30
突然訪問します失礼しました。あなたのブログはとてもすばらしいです、本当に感心しました!
Posted by ルイヴィトン 財布 at 2013年07月07日 20:00
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
※半角英数字のみのコメントは投稿できません。

この記事へのトラックバック


google



自動的に記事にマッチした広告が配信されるので手間いらずです。





無料ブラウザ(インターネット閲覧ソフト)です。
Windowsマシンに標準搭載されているIE(インターネットエクスプローラー)との大きな違いは、レイアウト等の都合でサイト側が文字サイズを固定していても変更が可能な事です。(多くのサイトでその様な設定になっていますし、当ブログもそうなっています。IEの場合、画面の上の方にある【表示】→【文字のサイズ】と進み大きさを変更しても殆どの文字は影響を受けないようになっていますのでお使いの方は一度お試し下さい。)
文字サイズを変更するとレイアウトが崩れたりしますが、自分の見やすい字の大きさで見たい方にはオススメです。もちろん他にも相違点は沢山あるし、無料なので試しにインストールしてみても損は無いです。


Google
 
Web paroblog.seesaa.net
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。