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第二回口頭弁論---その1〜4---証人

原告準備書面 (リンク先は【実録】ネコ裁判「ネコが訴えられました。」です。別窓で開きます。)

書記官     「えー。平成17年ハ1345号、損害賠償請求訴訟第二回口頭弁論をはじめます」

始まった。

書記官     「被告、原告から証人の申請が2名ありました。こちらの書類に捺印をお願いします。」
タロウ     「はい。」
裁判官     「この証人を証拠として取り扱うかどうかは裁判所が決定することですので、
           被告には原告の立てた証人が証言をするという事の承諾です。」
タロウ     「はい。」

タロウが捺印する。

書記官     「では証人のお二人は別室で控えていただきます。」
川畑      「え?どういうことでしょうか?」
書記官     「証人は呼ばれるまで別室で待機です。」
川畑      「傍聴席ではまずいんですか?」
裁判官     「証人に裁判の進行状況を聞かれたり、前の証人の発言を聞かれたりしますと
          その証人の発言に支障をきたす恐れがあるからです。」
川畑      「はぁ……。」

そういう仕組みだとは知らなかった。

書記官     「では、証人はこちらに……。」

証人2名は書記官さんに先導されて退廷していった。

川畑      「あ。あの……。」
裁判官     「なんですか?」
川畑      「証人は引田君からお願いできますか?」
裁判官     「………。理由はよくわかりませんが……。いいですよ。」
川畑      「あ。あと……。」
裁判官     「なんですか?」
川畑      「これ、追加の書証なんですけど…。写真。車の傷の具合なんですが…。」
裁判官     「……。こういうものは前もって出してください!
後の裁判が無いとはいえ5時までですから!時間がないんですから!」

怒られた…OTL

裁判官     「書記官。これ追加の書証らしいです。電話して裁判中にコピー取ってもらって
           被告に渡してください。」
書記官     「はい。」
裁判官     「原告。本当はね、今日証人を呼んでますので、その話を聞いて
          次回結審しようと思ったんですよ。
          でも、今日書証出されちゃいますと…もう一回やらなきゃいけないですよ。」
川畑      「はぁ……。」
裁判官     「まあいいです。書記官、手続きお願いします。」
書記官     「はい。」
裁判官     「では、証人を呼んでください。」
書記官     「はい。」

……しばらくすると一人目の証人……引田君が入廷してきた。
リクエストどおりにしてくれた。

裁判官     「では証人、そこの証言台のところで。」
引田くん    「はい。」
裁判官     「では名前と住所、生年月日を言って下さい。」
引田くん    「えっと…。引田マモル 20歳 住所はカツヲ市サンマ区イワシ町6−7−8です。
           生年月日は昭和59年の6月3日です。」
裁判官     「職業は?」
引田くん    「学生です。カツヲ大学の3年生です。」
裁判官     「宣誓をしてもらいます。さっき捺印した書類を声を出して読んでください。」
引田くん    「宣誓、私は良心に従い本当の事を申します。決して嘘や隠し事をいたしません。」
裁判官     「……。名前も。」
引田くん    「あ。引田マモル」

宣誓終了。

裁判官     「もし嘘や隠し事をすると『偽証罪』で告訴される可能性がありますから、気をつけてください。
          知らない事は『知らない』で結構です。わからないことは『わからない』で結構です。」
川畑      「はい。」 ※(←原文のままですが流れから引田君の台詞と思われます。)
裁判官     「では原告、質問をどうぞ。」
川畑      「はい。では……。」

えーっと…まずは二人の関係から……。

川畑      「証人と原告の関係をお話ください。」
引田くん    「えっと、原告の川畑さんとは大学の先輩後輩で……。
          時々、川畑さんのお店に食事に行ったりしています。
で、川畑さんが『車にネコが傷を付けて困っている』と言っていたので…。大学に通う時とか
          駅に行く時とかに車をチェックするようになりました。」
川畑      「では、引田くん。あなたが20歳の責任のある立場として、
           そして中立的な証言をできると言う社会的立場を紹介してください。」
引田くん     「えっと、今年の成人式で『新成人代表』として男女1名ずつ選ばれるのですが…。
           そこで、『成人としての誓い』をしました。」
川畑      「その『成人としての誓い』で大人として社会的に責任を持つと宣言したわけですね?」
引田くん     「はい。」

引田君が新成人代表を行うぐらいの信頼有る人物であることがアピール出来た。
新成人代表には品行方正な人物が選出されるものです。
引田君を証人に呼べるワタシの株も上がるハズです。

川畑      「証人はいつ頃からネコが車の上に乗っているのを見ていますか?」
引田くん    「2月の終わりか3月の始め頃です。」
川畑      「どれくらいの頻度で見ていますか?」
引田くん    「そうですね……。通った時に見るだけですが…。週に2回くらいは乗っていました。ネコ。」
川畑      「それは私が『ネコの被害で困っている』と話してから注意して見るようになったんですよね?」
引田くん    「そうです。で、見かけたら追い払うようにしていました。」
川畑      「なるほど。で、そのネコはどこに逃げていきましたか?」
引田くん    「四方八方です。」

なにやらタロウがにやついていた。イヤミを言う時のいつもの顔です。

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後にブログを確認するとこんな些細なトコロでもイヤミが炸裂しています。さすがタロウです。

>四方八方?ネコが分裂するのか???
>思わずツッコミたくなった。


こんな事を書いていたので…少し調べてみました…
『四方八方=あらゆる方向、方面』
となっていました。

そんなにおかしいでしょうか?

確かに複数のネコがイロイロな方角へ逃げっていたイメージをしてもおかしくないですが…

少し引田君の立場になって考えればなにもおかしくないです。
彼は証言台で数ヶ月間のことを思い出しながら話しています。

走馬燈の如く思い出しているはずです。早送りです。

皆さんも思い浮かべて見てください。
















































四方八方

四方八方という言葉が思い浮かぶのでは無いでしょうか?



この日の彼のイヤミは凄まじいモノでした。

そう…コレは序章にすぎなかったのです。

=======================================

傍聴席のタロウの知り合いらしきおばさんが「ぶはっ!!」と笑った。
タロウと同じような事を想像したのでしょう。

裁判官     「四方八方とは?」
引田くん    「ですから四方八方です。」
裁判官     「まぁ…。逃げるわけですね…。」

裁判官はどの方向に逃げたかを聞いたのでしょうが……引田君は分かっていないようでした。

川畑      「どうやって追い払いましたか?」
引田くん    「手で『シッ!シッ!』って感じですかね。
          って言うか……。追い払うと言うよりは、近くに寄れば逃げていきました。」
川畑      「で、逃げたネコはどこに行きますか?」
引田くん    「わかりません。…と言うより……いなくなる時もありますが、
          柵をくぐったり柵を飛び越えたりしてこの奥の家の中に入っていった事もあります。」
川畑      「なるほど。で、引田くんはどう思いました?」
引田くん    「ここのネコなんだなぁ…。と」
川畑      「なるほど。」

…………。

川畑      「あと他に見たものはありますか?」
引田くん    「このネコが、この奥の家に上がっている様子をみまいた。」
川畑      「なるほど。で、ネコは何をしていましたか?」
引田くん    「エサを食べたり、座っていたりしました。」
川畑      「だから!引田くんは『このネコがこの家のネコ』だと思ったわけですね。」

あの家のネコであろう事の証言は完了した。

川畑      「車の傷も確認してくれていますよね?」
引田くん    「はい。そうです。」
川畑      「どういった状況ですか?」
引田くん    「猫を追い払った後に、ネコの乗っていた周辺や
          ネコが逃げる時に最後にジャンプした位置辺りを確認しました。」
川畑      「どうなっていました?」
引田くん    「足跡が付いていて、その前後に『ピー』って感じで
          線上に傷が付いているのを確認しました。」
川畑      「なるほど。で、どう思いました?」
引田くん    「『ネコのキックで付いたんだなぁ』と思いました。」

傷の証言も完了。後は写真だ。

川畑      「あと、引田くんは証拠写真も撮ってくれていますよね?」
引田くん    「そうです。ネコが車に乗ってる写真です。
          ……えっと、ケータイのカメラなんで…。これなんですけど……。」

裁判官が割って入る。

裁判官     「じゃあ、原告。それも書証として提出してください。」

えっ?…。
証人の撮った写真まで書証として提出するの?

川畑      「はぁ……。引田くん……これってプリントできましたっけ?」
引田くん    「…。あ……。これプリントできない……。」
裁判官     「じゃあ、それをちょっと見せてください。」
引田くん    「あ。はい。」

引田くんがケータイを書記官に渡す。使い方を説明している。
書記官がケータイを裁判官に見せる。司法委員のおじさんにも見せる。
書記官がタロウにも見せる。

写真は3枚だ。

ネコが車の上に座っている様子です。
1枚目は車全体が写っている。車のサイズは写真の半分くらい。ネコは豆粒くらい。
2枚目はもうちょっと寄っている。車が写真全体に切れるか切れないかで写っている。
3枚目は更に寄っている。オープンカーの幌のアップにネコのアップだ。写真の2分の1を猫が占めている。

裁判官     「この写真は、証人が撮ったんですよね?」
引田くん    「そうです。」
裁判官     「原告の写真と似通ってますけど……。」
引田くん    「別の写真です。」
川畑      「別の写真です。ワタシの写真はワタシが撮りました。」
裁判官     「わかりました。」

質問完了。

裁判官     「原告、証人に対する質問は以上ですか?」
川畑      「……。そうですね。以上です。」
裁判官     「わかりました。……。ではワタシが2〜3。」

何を聞くのか少しだけドキドキした。

裁判官     「週に2回くらいネコが車に乗っていると証言していますが…。
           証人は週に何回くらいこの車の前を通りますか?」
引田くん    「そうですね。学校がありますので、週4〜5回ですか…。その往復です。」
裁判官     「ふむ。で、毎回乗っているわけではないのですね?」
引田くん    「そうですね。」
裁判官     「乗っていない時、ネコはどこにいますか?」
引田くん    「見かけない時もありますし…。駐車場のアスファルトの上に寝ていたり、車の下にいたり…。
          あと、この家の中や庭の部分にいたり……。柵の上に座っていたり…。色々です。」
裁判官     「ふむ。で……。毎回追い払っていましたか?」
引田くん    「車の上に乗っている時は、極力そうしました。
          ……まぁ急いでいる時は出来ない時もありましたが……。」
裁判官     「アスファルトの上にいる時も追い払いましたか?」
引田くん    「いえ…。その時はしていません。」
裁判官     「ふむ。………。ワタシからは以上です。……被告質問ありますか?」

予想通り裁判官の質問は形式的なモノでサラッと終わったが……。

…終わったが

……いよいよ来た。

………ついに来た。

タロウ     「あります。よろしいですか?」
裁判官     「どうぞ。」

引田君がタロウのイヤミや皮肉に耐えきれるのか心配です。








以下次号→第二回口頭弁論---その5---引田くんVSタロウ@




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