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第二回口頭弁論--その15--反対尋問

裁判官     「では…。原告も、宣誓書に前回署名捺印してますから……。このまま………。
          証言台にどうぞ。」
川畑      「はい。」

いくつか書類を持ち……証言台に座る。

裁判官     「ワタシのほうから2〜3……。」

そう言うと裁判官が資料を見ながら……。

裁判官     「該当ネコを被告宅内で見たのは……何回ですか?」
川畑      「私自身は4〜5回です。」
裁判官     「では該当ネコがクルマに乗っているのを見たのは?」
川畑      「4〜5回ですかね……。」
裁判官     「あとは………。まぁいいでしょう……。被告どうぞ。」

はやっ!!

タロウ     「では……。」

遂にタロウの番だ……!
きっとイヤミ・皮肉の嵐でしょう。

タロウ     「簡単に聞きますから……単刀直入にお答えください。」
川畑      「……………。」

タロウが簡単に聞くなんてあり得ない。
自分では分からないんでしょうか?

タロウ     「準備書面に3ヶ月間調査とあるが、係争場所の駐車場で見かけたネコは
         この該当ネコだけですか?」
川畑      「はい。」
タロウ     「では……車の上に乗っていたのを目撃したのは該当ネコだけですか?」
川畑      「そりゃ……そうでしょう。」

いつもソコにこだわる……。
証人の二人にも聞いている……。
なんでだろう?

タロウ     「では……車の傷は該当ネコがつけたものだけですか?」
川畑      「このネコしか見かけていないって言ってんだから…そうでしょう!」
タロウ     「他の場所で……他のネコが傷をつけたという可能性は?」
川畑      「ないと思います。」
タロウ     「3ヶ月間調査とあるがその期間はいつからいつまでですか?」
川畑      「3月初旬から5月末までです……。6月からはワタシ……駐車場を変えましたから。」
タロウ     「該当ネコに対し被告又は被告家族が給餌している現場を目撃した事はありますか?」
川畑      「ないです。」

あるなら写真を出している。
裁判官へのアピールなのでしょうが……

タロウ     「では……写真も……。ないですね?」
川畑      「ないです。」

……………しつこい。

タロウ     「では、該当ネコに対し被告又は被告家族がペットとして接している現場を
         目撃した事はありますか?」
川畑      「ないです。」

……しつこい。

タロウ     「では……写真も……。ないですね?」
川畑      「ないです。」

しつこい!!
タロウは、人をイライラさせる名人だ!

タロウ     「平成17年ハ1234号、祖父への提訴はなにを区役所で調べた結果なんですか?」
川畑      「区役所の住宅地図です。」
タロウ     「同訴訟で、女の子を間違えて提訴した事に対する被告への謝罪はしましたか?」

はあぁ〜!?
そんなの関係あるのか?

川畑      「訂正したでしょう!!その訴訟は既に取り下げていますし、
         本訴訟では女の子の記述を削除していますよ!!その件は関係無いでしょう!!」
タロウ     「関係無くは無いでしょう!ワタシはこの記述を乙号証として提出していますよ!!」

タロウが裁判官の顔色を伺っている。
ワタシに対する心象を悪くさせるのが目的なのは見え見えです。
この粘着ぶりに自分自身の心象も悪くなっている事に気づかないのでしょうか?

裁判官     「本件とは関係無いと言えば無いですが……。乙号証で出てましたね……。
         原告どうなんです?」

多分…裁判官もタロウに楯突くのは賢明ではないと悟っているのでしょう。

川畑      「………訂正はしました。」
タロウ     「謝罪は?」
川畑      「してないです。」
タロウ     「してないですよねぇ……。」
川畑      「……………。」

ワザとワタシに聞こえるように独り言で言ってくる。
もう流石としか言いようがありません。

タロウ     「原告は前回の口頭弁論で訴状内容の一部……
         係争期間を3月初旬から1月27日と訂正されたが、
         通常一般人が引越しの日付を1ヶ月以上間違えるものなんですかね?」
川畑      「……………。」

タロウは……人の間違えには厳しく……自分の間違えは認めないタイプだな……。
この質問で実感した。


川畑      「ワタシもお店を経営してましてねぇ……。部屋の賃貸契約をしたのが1月27日で……。
         引越しをしたのが2月の初旬です……。……一度に引っ越したわけではないので、
         3月の初旬までは、二重生活のような感じでした。
         だから初め訴状には『3月初旬』と書いたんです。」
タロウ     「準備書面に『ネコ撃退用スプレー』とありますがメーカー及び品番は?、又使用頻度は?」
川畑      「使用頻度は……。気が付いた時に適当です。」
タロウ     「適当では困るんですが……。」
川畑      「………週……1〜2回でしょうか……。」

…なんだか争点がおかしい気がしたが……素直に答えた。

タロウ     「で……。メーカー及び品番は?」
川畑      「わかりません……。貰い物ですから……。」
タロウ     「貰い物だとわからんのですか?」
川畑      「ええ。友達から貰いましたから。」
タロウ     「じゃあ『使用上の注意』も読まないんですか……。危ないですよ。そういう使い方。」

危ないとか余計なお世話です。
コッチはネコの管理をしっかりしろと訴えているのに…いつの間にかワタシの防御策の話になっている。
うまく論点をすり替えられた。
これ以上は答える必要は無いと思っていたトコロ………

タロウ     「訴状及び準備書面に『車全体に傷』とありますが……
         傷はクルマ側面にも付着しているんですか?」

うまく話題を戻された………。

川畑      「ええ。全体です。」
タロウ     「それを立証するものは?」
川畑      「写真が出してあるでしょう!!」
タロウ     「ああ。そうですか……。では『あれ』から判断しろと………。」

結局は皮肉が言いたかっただけだ!
本当にしつこい!

タロウ     「では……。その傷が……ネコが付けた傷である事を立証して欲しいんですが………。」
川畑      「わかりませんか!?写真で……!!」
タロウ     「ええ。跳石や砂埃で細かい傷くらい付くでしょうし……。そう思いません?」
川畑      「………………。」
タロウ     「跳石や砂埃で付いた傷が無いと言えますか?」
川畑      「………………。」
タロウ     「ですから……例えば『ネコの爪の形と車の傷が一致するのかどうかの
         科学的見地の基づいた調査及び報告』は無いんですか?」

タロウのイヤミストぶりには…もう笑うしか無くなってきました。

川畑      「そんなもん……。あるわけ無いでしょう!!」
タロウ     「では、『該当ネコが付けた傷』との『科学的見地の基づいた調査及び報告』もないですね?」
川畑      「もちろん。」

そんなものがあったらとっくに出している。

タロウ     「車の修理代金はあくまでの原告の『希望箇所』の額であり『必要箇所』ではない
         印象を受けますが?」
川畑      「鰹オートでネコの傷の箇所の修理見積もりをお願いしたら出てきた金額ですので……。」
タロウ     「準備書面に『防御策の為にコインパーキングを利用していた』とありますが……。
         その場所と使用頻度は?」

またコチラの防御策について突っ込んできた。

川畑      「コインパーキングが空いていればそこに停めていました。」
タロウ     「ですから回数です。週何回?」
川畑      「週2〜3回でしょうか……。」
タロウ     「1回あたり何時間?」
川畑      「わかりませんよ!イチイチメモしてるわけじゃないし!!場合によって違うでしょう!!」
タロウ     「場所は?」
川畑      「係争場所駐車場から西へ行った角のコインパーキングです。」
タロウ     「じゃ……係争場所駐車場から……50mくらいですね……。」
川畑      「もっとありますよ!!」
タロウ     「ま。いいです。測ればいいですから。」

コチラの防御策は全く関係ないと思いつつも………
念のため準備書面にも盛り込んでいたので「本件とは関係無い」と言うのもおかしいのかな?
との思いも有り、タロウの好きなようにさせてあげた。

タロウ     「そのコインパーキングに他のネコはいませんでしたか?」
川畑      「見ていません。」
タロウ     「では……コインパーキングで……他のネコが乗る事は?」
川畑      「見ていませんからわかりません。」
タロウ     「そのコインパーキングに屋根はありますか?」
川畑      「ありません。」
タロウ     「では……密閉型車庫でも……ありませんね?」
川畑      「はい。」

ここでタロウはちょっと間をおいた。
そして裁判官の顔色をうかがっている。

タロウ     「原告は『ネコがクルマの上に乗る事で被害を被った』と主張していますが……。
         どうしてカバーをかけるという単純な防御策を取らずに放置したんですか?」

タロウは自信たっぷりの表情だ!
どうやらコレが切り札のようですが………
ヤッパリタロウの感覚はおかしい。
諭すようにゆっくり教えてあげる事にする。

川畑      「まず……。カバーをかけるという事は……カバーを買うという事です。」

コレにはタロウも納得の様子。

川畑      「その費用が勿体無い。」

ココでタロウは「はぁ?」という顔になった。

川畑      「それにカバーをかける時間が無い……。手間がかかります。」

引き続き「はぁ?」という顔のままです。

川畑      「なのでカバーはかけません。」

どうやらタロウは理解不能のようです。
相手の立場になって物事を考える事が出来ないのでしょうか?
タロウが言っていることを言い換えると
『ワタシは空き地でリサイタルをします。うるさいと言うのであれば雨戸を閉めるなり、防音壁にする等の防音対策をして下さい。』
と言っているようなものです。

……………ジャイヤンだ。

タロウ     「……要するに『めんどくさい』って事ね。」

そりゃそうだ。
どこの世界に他人のネコの為に自分の車にカバーをする人間がいるのでしょうか?

タロウ     「ここからは……一般的見解でお話ください。例え話ですから……。」
川畑      「どうぞ。」

「なんで例え話をするのですか?」
って言うのもアホらしくなってきた。

タロウ     「ペットの責任とはエサを故意に与えた場合に発生するものだと思いますか?」
川畑      「ですから!今回のような場合!!ネコが家に上がり!エサを食べ!!……」
タロウ     「いや。『今回の』ではなくて……一般的にあなたがどう思うか……お答えください。」

なんで『今回の』ではない話をココでしなくてはいけないのかよく分からない。

川畑      「…………。」

どうしたものかと考え込む。

タロウ     「『はい』『いいえ』で結構です。」

裁判官割って入る。

裁判官     「被告……。その質問は必要ですか?……本件とは関係無いように思いますが……。」

いいタイミングです。

タロウ     「いや。聞かせてください。原告の考え方がワタシにはわかりませんから!」

裁判官     「………。では手短にお願いします。」

ジャイヤンは『OKである。』と解釈しているようでしたが…
違います。裁判官も呆れただけです。
ジャイヤンが理不尽な事を語り始めたとき…ヘタに逆らってはいけないのです。
コレは一般に『スネ男の法則』と呼ばれている…気がします。

タロウ     「で…原告……。どうなんです?責任は?」
川畑      「………。あると思います。」

スネ男の法則』に従った。

タロウ     「環境庁は『無し』でも原告は『あり』っと…。」

またタロウは独り言を言いながらメモをする。
ジャイヤンはこんなに粘着質じゃない。

タロウは……ジャイヤンに「イヤミ」「皮肉」「粘着質」を足して…4で割らないような性格の持ち主です。

タロウ     「では、動物が無断で侵入しエサを食べた場合でも発生すると思いますか?」
川畑      「………。発生すると思います。」
タロウ     「これも『あり』っと……。」
川畑      「………。」
タロウ     「では公園のハトにエサをやったら、公園のハトはワタシの責任下ですね?」
裁判官     「被告……。」

………。

タロウの粘着ぶりに流石の裁判官もにキレたようです。

---------------------------------

タロウの事ですから…この後、

「例:鯉にエサを与えた場合はどうか?」
「例:魚屋が商品及びゴミ箱をネコに荒らされた。この場合はどうか?」
「例:農家がイノシシやサルに作物を荒らされた。この場合はどうか?」
「 例:お魚咥えたドラネコ追いかけて裸足で駆けてくサザエさんはこのドラネコの飼い主となるか?」

と用意していたのでしょう。

---------------------------------


タロウ     「では…。原告は『ネコが被告宅に上がっている』事を何度も主張されていますが……。
         係争場所駐車場でもよく見かけますよね?
         『係争場所駐車場に居着くネコ』とは解釈できませんか?」
川畑      「はぁ!?意味がわかりません。」
タロウ     「では…。原告は『ネコが原告のクルマの上に乗っている』事を
         何度も主張されていますが……。『このクルマの持ち主のネコ』とは解釈できませんか?」
川畑      「こっちは被害者ですよ!!!」
タロウ     「だって、ネコがクルマの上で堂々と昼寝しているんだから……。
         『このクルマの持ち主のネコかなー』って思う人もいますよ。きっと。」
川畑      「……………。わけがわからんっ!!!」

怒ってしまった。流石に限界です!!
暑さとタロウの粘着ぶりがミックスされ余計にイライラする。

タロウ     「裁判官……。もう少し聞きたい事がありましたが……時間も時間ですから…もういいです。」
裁判官     「そうですか。では終わりにします。」

終わった。裁判官もホッとした様子。時計は5時半を回っている。裁判官も書記官も汗だく。

裁判官    「では……次回の日程を決めます。」

そう言うと秘書官とスケジュール帳を眺めながら考える。

書記官     「では次回、9月17日の4時で……。よろしいですか?」
タロウ     「はい。」
川畑      「いいですっ!!」
書記官     「では、9月17日で…。」
裁判官     「わかりました。では………。双方、その日が結審としますので!!
          それの2週間前……。8月中には必ず出せる書証とか書類は全部出してください!!」

裁判官も苛立っている様子………。
タロウは万人を苛立たせる才能があるようです。

書記官     「では…。今日はこれで閉廷します。一同起立。」

終わった。

まだ書類をカバンにしまっていないので、すぐにワタシは出られない……。
書記官とタロウも、片付けをしている。

イライラしながら片付けをしていたワタシに…タロウが忍び寄って来ていた………。







以下次号→第二回口頭弁論--その16--閉廷後




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