お財布.com

表野さんのアドバイス〜其の二〜

判決文---全文---が届いてから数日後。再び3人で会った。

表野さん   「控訴は考えているのですか?」
川畑     「控訴はしませんよ。『シロクロを駐車場に来させなくする』という
        当初の目標は達成出来ましたから。
        飼い猫であることの証明は出来ませんでしたが…
        被告のネコの飼い方のマナーが悪いことは裁判所も認めてくれたし。」
海原     「そういえばあのネコ…最近見なくなったなー」

シロクロは全くと言っていいほど見なくなった。

真相はどうであれ山田屋のエサが無くなり…シロクロがいなくなった。
しかし…タロウに反省の様子など全くないのです。それにあんなブログまで…それが悔しいのです。

川畑     「……でも…被告に一泡吹かせる事が出来ていませんよ。」
表野さん   「そのことですが……。
        この後は訴訟費用確定の手続きが有ります。
        原告の請求棄却なので訴訟費用は原告負担となります。
        その受け渡し方法については当事者間で決める事になります。」
海原     「じゃあ!被告から川畑に連絡が来るって事ですか?」
表野さん   「連絡方法は手紙か電話でしょうが…この場合話し合いが必要なので電話でしょうね。」

被告から電話……考えただけでゾッとする……。
訴状などに電話番号を記載しているからタロウも知っているはず。

表野さん   「訴訟費用っていくらぐらいになるか分かりますか?」
川畑     「…いえ。……10万ぐらいですか?」
表野さん   「今回の場合、1.5〜3万ってトコロですよ。」
海原     「安いんですね…。」
表野さん   「そうなんです。ですから…もしかすると被告は差額を請求してくるかもしれません。」
海原     「あのブログにも反撃がどうこう書いてましたね…。」
表野さん   「もし、そういう連絡が有ったなら
        『裁判にして下さい。』と言って突っぱねて下さい。訴訟費用以外は払う必要は有りませんから。
        そして…すぐにワタシに電話して下さい。
        その後すぐに被告に電話し直し…
        『今後、一切、あなたからの電話及び手紙は受理いたしません。弁護士と相談した結果です。
        裁判にして下さい。』
        とだけ告げ、電話を切った後、再びワタシに電話して下さい。」
川畑     「…はあ……。」
海原     「あっちから訴えさせるって事ですか?」
表野さん   「いえ。被告は弁護士に相談しているようですから裁判を起こすことは無いでしょう。」
川畑     「…じゃあどうして?」
表野さん   「重要なのは『あなたからの電話及び手紙は受理いたしません』ってトコロです。
        それを強調させるためだけですから他の言い回しでもけっこうですよ。」
川畑     「…はあ……わかりました。」


…………。


数日後…



ケータイが鳴り響いた。

「♪♪♪♪♪〜〜」

川畑      「はい。」
タロウ     「ワタシ山田と申しますが、川畑さんですか?」
川畑      「はい。」

おっ!もしや……。


タロウ     「今日、裁判の結果を受けまして……訴訟費用額確定処分申立書をやってきたんですよ。」
川畑      「はぁ……。」
タロウ     「で……これの請求金額が……20580円となってます……。」
川畑      「はぁ……。」

やっぱり……。

タロウ     「で……こちらの費用負担の分の支払いに関しまして……
         こちらがそちらに書類を渡さなきゃいけなんですが……。」
川畑      「はぁ……。」
タロウ     「それの受け渡し方法ですね……これが一件と……これとは別でウチの方から
         請求があります。」

キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!!

川畑      「なんですか?……それ?」

悟られないようにテキトーにごまかす。
表野さんの言ってた通りになった!

タロウ     「まぁ……それを受けてくれるかどうかはそちらの判断ですが……。」
川畑      「はぁ……。」
タロウ     「それを書面にしたものですね……。」
川畑      「それはいくらなんですか?」
タロウ     「あ〜〜〜。今まだ算出しているところですが……。」
川畑      「あ〜〜〜そうですか……ワタシとしましてはですね……そちらと話す事は
         何も無いですので……。請求があれば裁判所に訴えてください。」
タロウ     「……これね……個人間でやりたいんですよ。」
川畑      「いやいや……どうぞ裁判にして下さい。そうしないとワタシ話しませんから……
         裁判所を通して話にしないと……ワタシ話しませんから……どうぞ裁判にして下さいよっ!」

これでいい……。

タロウ     「あのーーー。そちらがどう思ってるかは別としてですね……裁判にするかどうかってのは
         こちらの判断なんですよ。裁判にするのか……個人でするのかって言うのはですね……。」
川畑      「こちらの方針としては裁判でないと話をしませんっ!!」
タロウ     「はぁ……。」
川畑      「こちらは弁護士もついているんですっ!!そして裁判でのみ話をするって言うのも
         弁護士との相談の上ですっ!!」
タロウ     「はぁ……。」
川畑      「だいたいですねっ!!裁判では認められないと思っているから個人間で話をしようって
         言ってきてるんでしょうっ!!」
タロウ     「いやいや……そうではなくてですね……。」
川畑      「だったら裁判すればいいじゃないですか!!」

さすがに簡単には乗ってこないので一度話題を変えてみた。

川畑      「だいたい今回の裁判にしても……判決はアレですけど……ワタシの正当性が
         認められているじゃないですかっ!!」
タロウ     「…………。」
川畑      「法的には認められなくても条例的には認められているでしょうっ!!」
タロウ     「いやいや……そうは思いませんが……。」
川畑      「いいですかっ!聞いてください。」
タロウ     「…………。」
川畑      「『ネコの飼い主がその責任を取る』と言うカツヲ市の条例は、あなたの行動に対して、
         条例違反だといっているじゃないですかっ!!」
タロウ     「で……裁判でネコの所有者は誰になってるんですか?」
川畑      「それは………証明がきちんとされなかったのでアレですけど……あなたでしょうっ!!」
タロウ     「あのーーー。もうちょっとじっくり判決文を読んだほうが良いですよ……。」

その言葉……そのまま小箱に詰めて……赤いリボンをかけて……そちらにお返しした……。

川畑      「あなたこそ!!判決文を理解して無いんですか!?」
タロウ     「いや……充分理解しているツモリですけど……。」
川畑      「わけがわかりませんっ!!」

わけがわからない。
タロウは判決を過大に解釈している。
タロウは『山田屋のネコでないことが認められた』と思っているようだ……。
あの判決は『山田屋のネコであるとは認められない』と謳っている。
どうやら彼にはその違いが理解できないようだ……コレ以上話しても埒が明かない。
それより…早く表野さんに連絡を取りたい。

川畑      「だからあなたとは直接話をしても埒が明かないって言ってるんですっ!!」
タロウ     「…………。」
川畑      「なんでもいいですけど……
         ワタシは裁判所を通した話と書面しか受け取りませんからっ!!」
タロウ     「あのねぇ……裁判所の書類もありますし……それと……とりあえずワタシの
         要求が書いた書面を受け取って頂かないと話が始まらないんですけど……。」
川畑      「だからっ!!それをどうぞ訴えてくださいって言ってるんですっ!!」
タロウ     「それを受け取って……読んで……あなたが応じないって言うのであれば
         裁判になるかもしれませんけど……とりあえず受け取らないと話にならないでしょ?」
川畑      「そういう話は裁判所でやりましょう。だから訴えてください。」
タロウ     「何回言わせるんですか?裁判にするかどうかはワタシの判断でしょ?
         あなたが決める事じゃないんです。」
川畑      「こちらも何回言わせるんですかっ!!ウチも弁護士ついてますから!!
         その弁護士と相談の上で裁判所を通してしか話をしないって言ってるでしょっ!!」

表野さんと相談し決めた方針なのです。

タロウ     「……あ……そうですか……だったらその弁護士さんの連絡先を教えて頂けますか?」
川畑      「どうして弁護士と話をするんですか!?」
タロウ     「だって……話が進まないでしょ……ワタシが弁護士さんと直接話をしますので……。」
川畑      「なんでですか?」
タロウ     「代理人って事ですよね?」
川畑      「え……いや……顧問弁護士と言うわけじゃなくて……知り合いの知り合いに
         相談したというか……。」
タロウ     「あ……え……それって『弁護士さんついてる』って言わないですよね?」
川畑      「そうなるとワタシが……今回とは別にお金を払わなきゃいけないじゃないですか……。」
タロウ     「…………。」
川畑      「……だから裁判所を通してくださいって言ってるんですっ!!」
タロウ     「それはそっちの都合でしょう……。」
川畑      「こちらも今後の件について弁護士と話しをしなくてはいけませんから……
         だから裁判所を通してくれって!!」
タロウ     「だったらその弁護士さんをそちらの代理人として間に入ってもらえばいいじゃないですか?」
川畑      「だからどうぞ訴えて下さいって言ってるんです!!」
タロウ     「いやいやいや……双方合意の上なら、別に弁護士さんが間に入れば
         良いだけの話しじゃないですか?」


直接話が出来ないと言っているのにしつこい。
埒が明かないので話題を変えてみた。

川畑      「だいたいあなたも自分でわかっているはずですよねっ!!」
タロウ     「…………。」
川畑      「そちらの今までの行動や……そういう行動は……ワタシに対する
         逆恨みじゃないですか!!」

やばっ!

タロウ     「いやいやいやいや……別にうらんで無いですよ……それに今までの行動ってなんですか?
         ワタシ……裁判所にきちんと出廷して、無実を証明してきただけですけど……。」
川畑      「…………。」

まだ話してはいけないのでした。

タロウ     「それと『そういう行動』ってどういう行動ですか?
         ワタシ……裁判が終わってからまだ……あなたに何もしていないですよ……。」

川畑      「…………。」

わざとらしい……
ワタシの口から「あのブログ見てます。」と言わせてブログに載せ、盛り上げたいのでしょう。
もう魂胆が見え見えです。

タロウ     「あのーいいですか?川畑さん……判決ってのは結果ですよね?わかります?結果です。」
川畑      「だから?」

自分勝手に解釈した判決を押しつけようとするタロウ……さすがです。

タロウ     「それはそれでキチンと受け止めましょうよ。」
川畑      「……だからそれはアレですよねっ!
         ワタシの方がキチンとアレしなかっただけであって……。」
タロウ     「だけどこの裁判……事前に少しも話し合いとか無いですよね?」
川畑      「そうですよ!何が問題なんですか!?」
タロウ     「ちょっと落ち着いてね。いいですか川畑さん……。」
川畑      「………………。」
タロウ     「落ち着きました?川畑さん?」
川畑      「………落ち着いていますよ。さっきからずっと落ち着いて話をしていますよっ!!」
タロウ     「裁判所って言うのは……当事者間で話の折り合いがつかない時に使うところなのよ……。」
川畑      「………………。」
タロウ     「ウチからの話に少しも耳を傾けずに……どんな要求をされるかもわからずに……
         それを拒否するってのはちょっとおかしいんじゃないですか?」
川畑      「だからそれを裁判でやってくださいって言ってるんです!!
         裁判するのは自由ですからっ!!」
タロウ     「だからその第一歩も……ワタシ出して無いですよ?」
川畑      「あなたと話していても埒が明きませんから!!弁護士に相談して連絡します!!」
タロウ     「ああ……是非そうして下さい。」

ちょっと粘ってみたのですが…もう限界。

タロウ     「弁護士さん相談の上、弁護士さんからワタシに電話していただけます?」
川畑      「弁護士は直接電話できません。法律で決まっています。そんな事も知らないんですか?」
タロウ     「まぁ……なんでもいいです。だったら弁護士さんの連絡先をワタシに教えてください。」
川畑      「いいですっ!相談しますっ!」
タロウ     「とりあえずですね……訴訟費用額確定処分申立書は
         あなたに渡さなくちゃいけませんから、手渡しか郵送か決めてください。」
川畑      「誰が言ったんですか!?」
タロウ     「これは裁判所です。裁判所の会計係りの指導です。」
川畑      「まぁ……いいです。弁護士と相談の上、連絡します!!」

ピッ!!

電話を切った。

すぐに表野さんに電話。

「♪♪♪〜〜」
表野さん 「はい、表野です。」
川畑 「あっ、彼から電話来ましたよ!!別の請求をしたいと。」
表野さん 「予想通りですね。ではすぐに電話して下さい。打ち合わせ通りに話して下さい。」
川畑 「はい。」

ピッ!!

表野さんに電話した後、先程の着信履歴からすぐにリダイアル。
「♪♪♪♪♪〜〜」

女性    「はい……もしもし山田屋です……………はい…………少々お待ちください。」

………。

タロウ     「はい……もしもし換わりました。」
川畑      「あ……もしもし……いいですかっ!!これは弁護士と今、相談した結果ですっ!!
         いいですかっ!!」
タロウ     「……………。」
川畑      「一回しか言いませんからキチンと聞いてください。」
タロウ     「……………。」
川畑      「今後、一切、あなたからの電話及び手紙は受理いたしません。
         これは弁護士と相談の上決めたワタシの……いえ……ワタシ共の判断であり決断です。」
タロウ     「……………。」
川畑      「この決定に変更はありませんっ!!何か異議がありましたら、裁判所を通じてどうぞ。」

ピッ!!

すぐに表野さんに電話し直した。










以下次号→ミッションQ!?




この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
※半角英数字のみのコメントは投稿できません。

この記事へのトラックバック


google



自動的に記事にマッチした広告が配信されるので手間いらずです。





無料ブラウザ(インターネット閲覧ソフト)です。
Windowsマシンに標準搭載されているIE(インターネットエクスプローラー)との大きな違いは、レイアウト等の都合でサイト側が文字サイズを固定していても変更が可能な事です。(多くのサイトでその様な設定になっていますし、当ブログもそうなっています。IEの場合、画面の上の方にある【表示】→【文字のサイズ】と進み大きさを変更しても殆どの文字は影響を受けないようになっていますのでお使いの方は一度お試し下さい。)
文字サイズを変更するとレイアウトが崩れたりしますが、自分の見やすい字の大きさで見たい方にはオススメです。もちろん他にも相違点は沢山あるし、無料なので試しにインストールしてみても損は無いです。


Google
 
Web paroblog.seesaa.net
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。