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「交番の方から来ました。」前編

このお話は実話です。もちろん登場人物・地名は仮名ですので。



「ピーンポーーン♪」

数日前の夜7時頃。丁度、自宅でネットをしている時の事……

誰も来る予定は無かったのですが、突然インターホンが鳴り響きました。
また新聞の勧誘かな?と思いつつも重い腰を上げインターホンに出てみました。

「はい?」
「鶴無公園前交番の方から来ました。」

ドキッ!

なんにも悪いことはしていないのに「交番」という単語に反応してドキッとしてしまいました。

心拍数が平常時の倍ぐらいになり「ドクッドクッ」って音が聞こえる程でした。
何の用で来たのかをインターホンで話してくれなかった事がさらに不安な気持ちに拍車をかけたのです。

でもこの時、私は『巡回かなんかだろうし、聞いたら逆に怪しまれる』と思い

用件を聞かず緊張しながら素直に玄関へ。

??さん    「鶴無公園前交番の方から来ました。田中と申します。」
谷住      「はあ。」

そういいながら警察手帳を見せられた。

田中さん    「えっとー……今日は緊急時の為に連絡先を聞いて回っているんですよ。」
谷住      「あっ!そうなんですか。」

なんかホッとしました。ものすごーくホッとしました。

『もしや変な嫌疑をかけられているんじゃないか?』とか
『自分が気付いていないだけで人を轢いたりしたんだろうか?』とか

ありとあらゆるネガティブなシンキングが脳内を駆けめぐっていたので一気に緊張がほぐれました。

で…緊張がほぐれると一気にイロイロな考えが頭に浮かびました。

『もしかしたら詐欺の類かも』

田中さんは「鶴無公園前交番の方から来ました。」と言った。
「消防署の方から来ました」と言い、消防署の人間だと思わせ消化器を売りつけるという悪徳商法があります。
ホッとしたのと同時に疑いの目で見る余裕も生まれたので…失礼だとは思いつつも聞いてみました。

谷住      「そう言えば最近、NHKの集金人になりすました詐欺とか多いですよね〜」
田中さん    「ええ。そうですよね。」
谷住      「……えっと……コレは『例えば』の話なんですけど…
         田中さんが本物のお巡りさんかどうかを見破るにはワタシはどうしたらいいですか?」
田中さん    「あははっ!私を疑っているんですか?まあ今の世の中それぐらいの方がイイですね。
         交番まで、ここから歩いて5分とかかりませんよ。私の顔見たことありませんか?
         それにお名前と生年月日と電話番号を聞かせてもらうだけですよ。
         もちろんお金はもらいませんから。」

と笑いながら話していた。

どう見てもいい人っぽいんです。話し方も低姿勢です。
でも……交番の前はほぼ毎日車で通るのですが……お巡りさんの顔までは覚えていませんでした。

今の話だけではどうしても疑いが払拭しきれなかったので…

谷住      「えっと〜今、鶴無公園前交番にもお巡りさんがいるんですよね?」
田中さん    「ええ。いますよ。」
谷住      「じゃあ電話番号教えてもらえますか?」
田中さん    「ええ。もちろんいいですよ。」

そういいながら電話番号のメモを受け取った。

谷住      「でー、今から電話掛けますんで途中で換わってもらっていいですか?
         雑誌の特集で『NHKの集金人なりすまし詐欺の見破り方』ってヤツがありまして……
         それに載ってた方法なんですよ。念のためって事で…スイマセン。」
田中さん    「あっはは。いいですよ。」

ポケットからケイタイを取り出し電話した。

「♪♪♪♪♪〜〜」

??さん    「はい。鶴無公園前交番です。」
谷住      「あのー…ワタシ…谷住と申しますが、田中さんでしょうか?」
??さん    「いえ。私、鈴木です。田中は出かけておりますが。」
谷住      「あ、スイマセン…田中さんに換わりますので事情を聞いて下さい。」

そう言って田中さんにケータイを渡した。

田中さん    「換わりました。田中です。」

………。

田中さん    「いやあー、念の為の確認らしいですよ。」

………笑いながら話している。

田中さん    「ええそうです。……………はい。………………では。」

電話を手渡され

田中さん    「じゃあコレで信じてもらえました?」
谷住      「あ、はい。スイマセン…。」

雑誌によると詐欺だった場合この方法でほぼ撃退可能と書いてあった。
まあNHKでは無く警察なのですが同じ事でしょう。
それに名前と生年月日と電話番号を教えるだけだから万が一詐欺の類だとしても
セールスの電話やDMが増えるぐらいでしょうし……。

田中さん    「ではお名前…いいですか?」
谷住      「あ、はい………。」

……………。


……………。


……………。



終わった。



田中さん    「最近この辺りでも空き巣とか多いんで気を付けて下さい。
          ではありがとうございました。」
谷住      「あ、いえいえ。ご苦労様です。」

最後まで低姿勢ないい人でした。
ドアを閉め部屋に帰ろうとした時……田中さんに呼び止められました。

田中さん    「あのー……隣の人いつ来ても会えないんですよね……。」
谷住      「はあ…。」
田中さん    「…いつ頃家に居るか知ってます?」
谷住      「いえ…。」
田中さん    「名前とか電話番号とか知ってます?」
谷住      「いえ…。知りません。」
田中さん    「そうですか…では。」
谷住      「あ…はい…。」


………。

ワタシの感覚では他人の電話番号をその又他人に教えるのってモラル違反だと思っています。

……なんとなーく怪しく思えてきました。
隣の人の名前はともかく電話番号とか聞くでしょうか?

疑い始めると……さっきの確認方法は完璧では無い気がしてきました。

もしかしたら鶴無公園前交番の電話番号じゃ無かったのかも?
そんな疑念が沸いてきたので調べて見ると……ちゃんとした電話番号でした。

でも電話が田中さんの一方的な演技で……

もしかしたら電話の向こうで鈴木さんは「あなた誰ですか!?何言っているんですか?」ってな感じだったのかも……電話を切る前に返してもらえば良かった。

……などとモヤモヤしていました。

田中さんが帰ってからは10分ほど経っていました。

「♪♪♪♪♪〜〜」

ケータイが鳴り響いた。

谷住      「はい…。」
??      「こちら鶴無公園前交番です。」







以下次号→「交番の方から来ました。」後編





この記事へのコメント
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Posted by 通販 ブランド at 2013年08月16日 18:49
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Posted by 女性 財布 at 2013年08月17日 18:27
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