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助けた女性に連れられて…

〜今回はちょっと昔の話です〜

皆さんは誰かが襲われていて助けられるのは自分だけって状況に出くわした事ありますか?




 

それは我が家へと続く帰路を歩いていた時の事でした。

この季節には人も殆ど居ない静かな海岸沿いの通り。
近くには民家や店も無く、車や人も殆ど通らないこの通り。
街灯も無く、陽が落ちると真っ暗で少し不気味でもあるこの通り。

「キャーーー!!やめて!!!だ、誰か助けてーーーーーーー!!!!」

この静かな通りに突如女性の泣き叫ぶ声が響き渡った。
悲鳴は海岸の方から聞こえた。
幸いなことに今日は満月。
街灯が無くても月明かりにより人影を確認することが出来た。
必死に逃げる1人の女性とそれを追いかける男が2人。
3人は私の存在に気付いてない様子であったが、こっちの方に向かって来ていた。

どう見ても女性は襲われていました。
正直ちょっと恐いけど、助けなくてはならない。
私は海岸に降りて叫んだ。
 
「お前等何やってんだ!!警察呼ぶぞー!!!!」

私に気付いた女性は「助けてくださーーい!」と叫びながら私の方へ走ってきた。
男達2人はと言うと、私の存在に気付いた瞬間あっけなく引き返していった。
一悶着あるとふんでいただけに少々拍子抜け……てゆーか正直ホッとしたわけですが、女性が無事で何よりです。

「あ……ありがとうございました。突然あの2人に襲われてしまい………
もし……あなたが居なかったらと思うと・・・」

彼女は泣き震えながら話していた。
服も乱れていた。おそらくあの男達の仕業でしょう。
近くで見て気付いたんですけど、彼女はかなりかわいかった。
しかも若かった。まだ二十歳になってない様に見えた。

彼女はさっきまで必死に走っていたから息も上がっていたけど、しばらくして落ち着いた。

「本当にありがとうございました。
私、『K』と言います。失礼ですが、よろしければお名前を教えてくれませんか」
「『T』と言います。」

(話の内容を考慮し、全ての登場人物はイニシャルで表記します。)

K「是非お礼をさせてください」
T「いえいえ、お構いなく。私はただ叫んだだけですから」
K「そんなことないです。もし、あなたが現れなかったら、今頃………。
このままじゃ私の気が済みません。素晴らしい所にご案内します。一緒に来てください。お願いします」
T「う〜〜ん、まっ……そこまで仰られるのであれば…」
K「ありがとうございますっ。でわ、すぐに車を呼びます。少しだけ待っていてください。」

そう言い残し彼女は少し離れた所へ走って行ってしまった。
おそらく電話でしょう。
一分ほどで彼女は戻ってきた。

K「もう迎えの車が来ているハズですから行きましょう。」

やけに早いなと思いつつも彼女に付いて通りの方へ向かった。
通りに戻ると一台の車が停まっていた。

K「この車です。Tさんどうぞ。」

促されて車の後部座席に乗りこんだ。
続いて彼女も乗り込んだ。
そしてすぐに発車した。
車内には、私と彼女以外に運転手と助手席にも一人で計4人。
出発するとすぐに彼女が話しかけてきた。

K「えっとね〜………Tさん、目…………つぶってくれますか?」
T「なんで?」
K「…………どんかん……………」

確かに鈍感かも……彼女の表情や話し方でやっと意味が理解できた。
彼女を助けたときに下心がなかったと言うとウソになるけど、まさかココまでおいしい展開になるとはw
私が目を瞑ると彼女は私の膝の上に座った。

K「……恥ずかしいから……私がイイって言うまで目を開けないでくださいね……………」
T「うん………」

彼女は私の背中に手をまわし抱きついてきた。




(途中の模様はご想像にお任せしますm(__)m)



…………。

車が止まり、エンジンの音が聞こえなくなった。
どうやら到着したみたいです。

K「目、開けてイイですよ」

言われるままに目を開け、車を降りた。
目の前には豪邸が在った。
門の前には十数人の女性達。
みんなとびきりの美人で、高そうなドレスとか着物とか着てるし………
特に真ん中の女性はその中でも一際目を見張る美しさ。
身なりもまるでどこかの国のクイーンかプリンセスって感じでした。

K「O様。ただいま戻りました」
O「お疲れさま。では彼がT様ですね?」
K「ハイ」

どうやらこの『O様』と呼ばれる人物がココの主みたいです。
ココがなんなのかとか、この集まりがなんなのかとかは聞かない方が良いような………
てゆーか、為すがままにした方がおいしい思いが出来ると直感したってゆーのが正直なトコロで……
あえて聞かないことにしました。

O「T様、Kを助けて頂き、誠にありがとうございました。
さぞお疲れでしょう………お食事を用意しておりますのでこちらへどうぞ」

豪邸の中に通され、案内された先には今までに見たことがないような御馳走が並んでいた。
もう、無茶苦茶旨かったです。
女性達にドンドン勧められるので遠慮せずに食べて、酒も飲みまくりました。
カラオケしたり、踊ったりと楽しい宴会でした。
ふと、我に返り、時計を見るともうすぐ12時。

T「あ、皆さん。私、そろそろ帰ります。今日は本当にありがとうございました」
O「そんな事言わずに泊まっていって下さい」
T「スイマセン。家には妻が待ってますので」
O「私たちはまだ充分にお礼が出来ていません。それに今日は金曜日。明日、明後日はお休みでし?」
T「それは………そうですけど………」
O「今日からの3日間は奥さんの事を忘れて楽しんでいって下さい」

そう言うとOさんは服を脱ぎだした。
OさんだけでなくKや他の女性達もだった。


………………………。



T「………分かりました………」



(途中の模様はご想像にお任せしますm(__)m)



夢の様な時間はあっという間に過ぎ去り、日曜の夜になった。

T「……では、そろそろ帰ります」
O「あなたさえ良ければずっと居てくれて構わないのですよ」
T「それは出来ません。仕事もありますし……」
O「仕事なんてしなくて大丈夫ですよ。ずっとココに住んで下さい」
T「いえ、ダメです。ヤッパリ妻のことが心配なんです。
今は、妻にどんな言い訳をしようかって事で頭がイッパイなんです」
O「そうですか………。残念ですが仕方ないですね。
ではコレを奥様に渡して下さい。それで全て解決するはずです。」

Oさんから一枚の封筒を手渡された。

T「なんですかコレ?」
O「たいしたものじゃありませんので気にしないで下さい。
家に帰ったらそのまま奥さんにコレを渡して下さい。
それと……あなたは絶対に中を見ないで下さい」
T「よく分かりませんが…………とりあえずやってみます。」
O「ではご自宅までお送りします」

帰りも車で送ってもらった。
ココの場所を知られてしまうとまずいと言うことで道中はずっと目隠しをされたままだった。
しばらくして家に着いた。
別れの挨拶もソコソコに、車はすぐに帰っていった。

家に入ると妻から予想通りの一言。

妻「あなた連絡も無しで何してたの?」

私は無言のまま、さっきの封筒を妻に渡した。
封筒を受け取った妻はすぐに封筒の中身をチェックした。
私の位置からは妻の表情や封筒の中身を伺い知る事は出来なかった。
妻は黙って封筒の中身を見ていた。
一通り読み終わると妻はこう言った。

妻「大変だったのね。疲れたでしょ。ゆっくり休んで下さい」

満面の笑みだった。
どうやらOさんの封筒は効果絶大だったみたいです。
一安心したところで急に睡魔に襲われた。
そう言えばこの3日間殆ど寝てない事を思い出した。
着の身着のままベットに寝転がるとすぐに眠りに落ちた。

………。


…………………。

ヤケに眩しいので目が覚めた。
時計をみると10時半過ぎ………

って、大遅刻じゃん!!!!

あわてて隣を見ると妻は居ない。

「なんで、起こしてくれなかったんだよ!!」

と叫びながらダイニングに駆け込んだ………が、妻は居なかった。
代わりにテーブルの上に一枚の書き置きがあった。





” 実家に帰ります。離婚です。慰謝料として預金全て頂きました”


………………。


愕然としながら目に入ったのがあの封筒。
手に取り、中を見てみた。

十数枚の写真と請求書だった。
請求額は…………ローンが残っているこの家を売ってもとても払えない金額。
振込先と期日も書かれていた………。


ピーーーーーーーーーッ

何かと思えば電話だった。
気が動転して呼び出し音に気付かなかったのでしょう。

『メッセージをどうぞ』
『T君。明日から会社に来なくていいから!ガチャ』



…………………………。



どうやら全てを失ったみたいです。

唖然としながら洗面所へ。
鏡を見るとそこには白髪の老人が写っていた。




…………。



私だった。



手から落ちた請求書の口座名義の欄にはこう書かれていた。








   『 カ)オトヒメ 』








    −終わり−










いかがだったでしょうか今回のお話。
言うまでもないと思いますが『浦島太郎』のパロディーです><

『浦島太郎』に限らず、一般にお伽話の殆どはフィクションとされています。
しかし一部では『浦島太郎』の場合だと「竜宮城=琉球説」や「宇宙人遭遇説」等の異説も存在します。
長い時を経て伝えていく上でねじ曲がったり、子供向けに脚色された結果が、現代に於いて一般に知られている『浦島太郎』になったって説です。私もその可能性は有りそうだな〜と思っています。

そうでなくても『御伽草紙』の中の浦島太郎は、童話とは全然違う話なんですよね。
先程書いた異説は『御伽草紙』のルーツと言うか原作は実はこうなんじゃないかって説ですね。

逆に学校の歴史で習った『歴史上の人物』の中には何人か架空の人物が居るんじゃないかな?とも思っています。
しかも最近、その思いが強くなっています。
そうさせたのが、「トリビアの泉のガセビアのコーナー」と「北の将軍様」
情報化社会と言われる現代でさえ、ガセネタがまことしやかに伝えられています。
情報伝達手段が乏しかった昔なら、時代の権力者が情報を隠蔽したり、でっち上げたりするのって簡単だったと思うんです。例えば自分のカッコいい武勇伝を捏造して真実として後世に伝えたり・・・やりたい放題だったハズ。

大袈裟に例えると、江戸時代以前の歴史って徳川の人間が作った作り話じゃないか?とさえ………
…その可能性もあるかもってチョットだけ思ってますw

私は学生時代に歴史の授業が嫌いで、成績も悪かった事は言うまでもないでしょうね(笑)



今回のお話はそんな捻くれた私が以前から「もし浦島太郎が事実に基づいているなら、基になったのはこんな話かも」って妄想していた話を現代に置き換えて書いてみました。

どうだったでしょうか?どの辺で気付きました?タイトルで気付いた人いるかな?
どの辺で気付いたかを是非教えて下さい><

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神 一行
「お伽草子」謎解き紀行―伝説に秘められた古代史の真実


高橋 大輔
浦島太郎はどこへ行ったのか




この記事へのコメント
>>素晴らしい所にご案内します。

ここから、また夢の話かな?と思いました。

谷住さん、パロディ物、もっと書いて下さい。
楽しみにしてるんですよ。
Posted by 覚えて下さい。 at 2006年04月21日 04:43
>素晴らしい所にご案内します。
私もここで浦島太郎?って思いました

オチはなかなか厳しいの〜
妻の笑みは銀魂のお妙さんに脳内変換しましたw

歴史の有名人のガセネタは私も学生時代思ってましたよ
歴史にかかわらず全般成績不振でしたが…orz
Posted by 合歓子 at 2006年04月21日 08:13
水戸の黄門様が「大日本史」を編纂しているので、「実は徳川幕府が〜」っていうのは全く根拠が無いわけではないともいえなくは無いかもしれない可能性があります(どっちだw)

とりあえず、歴史は残された資料の記述を現代人の考え方で解読するだけではなく、当時の環境などを踏まえて柔軟に考える必要があるものなので、疑って掛かるのも間違ってないと思いますよ。
学校で教わる歴史なんて形から入って形のまま終わるものですからw

近代・現代の歴史の教科書内容なんて過去100年程度の内容のはずなのに、諸事情でここ30年ぐらいでかなり変わっているのはニュースなどでご存知でしょう。
Posted by 川俣 at 2006年04月21日 09:26
何も考えずに読んでたので、車中の描写になるまでフィクションかどうかも分かってなかったです。
そしてパロディって事は最後まで分からなかったorz
Posted by たんたん at 2006年04月21日 21:41
>覚えて下さい。さん
パロディー物、また書きますよ!

>>素晴らしい所にご案内します。
やっぱココでばれますよね。
原作に忠実にしたんですよ。

>合歓子さん
きっと「ノンフィクション風小説」のいくつかが史実として語られているはずです(`・ω・´)
あと、国語のテストで「作者(故人)はこの作品で何を訴えたかったのか答えよ」って問題。
アレで一回、先生と喧嘩したことありますw
「お前は霊媒師か!?」と小一時間問い詰めた挙げ句、正解にしたことありますよw
赤点スレスレだったから必死だった(笑)
ちなみに数学・・・特に確率論だけは得意でした(`・ω・´)

>川俣さん
現代でさえ歴史教科書の内容であんなに揉めるんですから、昔なら有無を言わさず、捏造、隠蔽、改ざんが為されていたはず。逆にそれを見破り、真実を紐解くのも面白いかも知れないですよね。
まだ「地動説」や「大陸移動説」の様な大どんでん返しな大発見は残されているかも知れないですよね。

>たんたんさん
正直、チョット嬉しいです><
書いた甲斐がありました!!
確かに車中の会話までは判別出来ないですよね。
でも、それ以降はあり得ないですよね。。。
近いうちに、誰もラストまで事実かフィクションかが判別出来ない様なパロディー話に挑戦してみます(`・ω・´)
上手くいくかどうか分からないですけど・・・
Posted by 谷住 at 2006年04月22日 01:16
現代国語のテストで「この詩の作者の心情を述べよ」
という問題で、私のが模範解答とされたのです
「ちなみにこの詩、書いたの私ね^^」
と先生から衝撃の告白がwいやいや、笑いましたww
…(感性一緒かよ^^;)
教本通り教えるの嫌いだったらしい
この先生は好きだった〜

谷住さん数学得意なのか…うらやまし〜
わたしは特に確率論が壊滅的でした;;
高校の時「数学はテクニックだ!」が口癖で
授業中ギター持ち込んで歌う先生がいましたよw

なんか語ってしまった〜
思い出の先生話っていうのも面白いかな?
Posted by 合歓子 at 2006年04月22日 07:57
>合歓子さん
先生が作ったんなら答え知ってて当然ですよねw
そんな先生に習いたかったなぁ〜

あ、数学得意だったのは中学までです。微分積分とかはワケワカメでした。確率統計は興味があったからでしょうね。

小学生の時、怒ると『ティー!!』と叫ぶ体育の先生がいて、その怒り方が面白かったから、みんなわざと怒らせてたのを思い出したw
Posted by 谷住 at 2006年04月22日 22:07
リンダが谷住で状況も話したかも。
きょうは自分も話したかも。
Posted by BlogPetのリンダ at 2006年04月23日 16:12
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